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【鯖尾ノート】日本保守党 政策16.価値観外交~

16.価値観外交―自由、民主主義、人権等の価値観を共有する国とのさらなる連携強化

2023.12.30
もうすぐ今年が終わります。


今年のうちに、今年の日本の外交についてまとめてみようと思うのですが、その前に、


日本の初代「外務大臣」が誰か、ご存じでしょうか?


 1.井上馨
 2.仁和寺宮嘉彰親王
 3.小野妹子



今年の紅白は、外国人も多いと聞きましたが、それでも楽しみにしています。
椎名林檎さんとか、さだまさしさんとか楽しみです。
あと、けん玉もねw。


【価値観外交とは】

『「価値観外交」とは、自由、民主主義、基本的人権、法の支配、市場経済などにおいて同様の価値観を持つ国や地域との連携協調を推し進め、また支援し広めようとする外交方針』です。(wikipediaより要約)


もっと親しみやすい言葉を使うなら、


日本は、


自由と民主主義と基本的人権を大切にし、


その価値観を共有する仲間を大切にし、


そしてそれを実現しようとする方々を支援する。


というのが、この価値観外交の根底にある思いです。


そしてこれが「保守の外交」です。



【外務大臣は何をしたか】

今年の外務大臣は次のお二方でした。


林芳正(令和3年11月10日~ 現官房長官)
上川陽子(令和5年 9月13日~現在)


※林芳正(令和3年11月10日~岸田二次内閣)

林芳正外相が今年の外相時代にやったことをざっと目を通してみましたが、特に目立ったことはされておりませんでした。ただ、非常に頭が切れる有能な方だという印象は受けました。


この方は「媚中」として知られる政治家ですが、自称「知中派、媚中ではない」と仰っておられます。
過去に日中友好議連会長として訪中した際に「この一年は日中関係にとって非常に画期的な一年となった。現在の日中関係はまさに『令和』という元号のように麗しく、ハーモニー、『和』があるという状況になっている。日中双方の関係者の努力の積み重ねが今の状況につながっている」と仰っておりました。


「日中双方の関係者の努力の積み重ねが今の状況につながっている」とは、中国による邦人不当逮捕(スパイ容疑)と、それに対する日本政府の姿勢のことを言っているのでしょうか。


ちなみに林芳正議員が会長を務めていた、この「日中友好議連」は、日中友好協会、日本国際貿易促進協会、日本中国文化交流協会、日中経済協会、日中協会、日中友好会館などと、まとめて「日中友好7団体」といわれており、米国防省情報局(DIA)の報告では、中国共産党と中国人民解放軍が日本の対中世論や政策を中国側に有利に動かすために「日中友好7団体」を動かしていることが指摘されていました。(wikipediaより引用)


そういった理由からか、外相によると「邦人不当逮捕と日本の無策」が、「麗しく、ハーモニー、『和』がある状況」という理解になるようです。
有能であっても、その能力の使い道が間違っていれば害悪は度を越します。


現在の「日中友好議連」会長は、二階俊博議員です。
会長:二階俊博(自民:二階派
副会長:岡田克也立憲民主党
海江田万里(
立憲民主党
北側一雄(公明党)、
志位和夫(日本共産党
古川元久(国民民主党
福島みずほ(社会民主党
幹事長:甘利明(自民:麻生派)
近藤昭一(立憲民主党
事務局長:小渕優子(自民:茂木派)父:小渕恵三
顧問:山口那津男(公明党
幹事:加藤鮎子(自民:茂木派)父:加藤紘一


流石の面子です。
本格的な中国浸透工作の対象組織になっているだけはあります。


日中友好議員連盟のメンバーを見る限り、「自民党が保守だ」というのは誤解だといえます。
 >>> 日中友好議員連盟 - Wikipedia


現在の閣僚からは保守勢力(安倍派)が一掃されましたので、岸田内閣は「媚中派」で占められています。


※上川陽子(令和5年 9月13日~現在)

上川外相といえばコレ⇓で有名になりました。


上川外相は野党の質問に答えてこう仰いました。
国連海洋法条約には明文規定がない。個別具体的な状況に応じた検討が必要で、可否を一概に答えるのは困難だ」そうです。


「規定がないから撤去して良い」のに、わざわざ中国に有利になるように解釈を変えて答弁しています。もちろんこれは中国にとっては予定調和で、ほくそ笑むことすらなかったでしょう。


もしかすると外務省の入れ知恵でしょうか。素人大臣を篭絡するなんて下卑たやりかたですが、まさかそんなことはないでしょう。


このブイの撤去の申し入れに対して今のところ中国は、のらりくらりと対応しているようですが、実際に日本が撤去に動き出すと、その態度を一変させる、と私は断言できます。(*1)
もしそうはならず、この件で習近平が日本に対して正式に謝罪し、ブイを中国の手で撤去したなら、私も謝罪のしるしとして事後一生、丸坊主で生きていく、と、ここで宣言します。


上川外相の就任時のあいさつでは、
(抜粋)
「外務大臣として、次の3点に重きを置いてまいります。
 1点目に、日本の国益をしっかり守ることです。日米同盟を安全保障の根幹としつつ、外交と防衛を連携させながら、我が国の領土・領海・領空を守り抜いてまいります。


挨拶文をみる限りでは「国民」を守り抜く気は無いようです。
そしてブイは放置されたままです。


岸田総理は、11月16日に習近平と会談し、ブイ撤去を求めたそうですが、習近平には黙殺されています。


彼らにもし、「日本は中国の属国です」という認識があるのだとすれば、岸田総理や外務大臣の一連の発言には納得がいきます。中国の機嫌を損ねては、属国である日本の国益をしっかりと守ることができないわけですから。


岸田総理も上川外相も、「中華属国である日本の国益」なら、しっかりと守る良い政治家といえます。



【無為無能】

この四字熟語の意味は「何もしないし、何もできないということ。」だそうです。
果たして岸田首相や上川外務大臣に、本当にこの言葉が当てはまるのかどうか、ご本人たちとお話ししたことも無い私にはわかりません。


現在の日本の政府においての外務大臣の職務は、単に外務省に言われたスケジュールをこなし、当たり障りない言辞を弄しているだけで、日本の国益を第一にして何かを為そうという信念をもって行動することは無いように感じますが、いかがなものでしょう。


岸田総理は、皆様ご存じのとおりです。


「元徴用工ら11人、勝訴確定 再び日本企業に賠償命令 韓国最高裁」

出典:首相官邸ホームページ 岸田文雄 - Wikipedia
本当に良い関係を構築できていると言えるのでしょうか。疑問です。


【外務省は無為無能ではない】

しかし、外交のプロ集団である外務省は無為無能ではありません。
なぜなら、彼らには「確固とした信念」があります。
では、その信念がなにか推量してみましょう。


※中国人スパイ募集中

在中国日本国大使館では、現在、現地スタッフを募集中です。
募集資格の一つ目は「中国国籍を有していること」です。


しかし中国は「国家情報法」という法律で、「いかなる組織及び個人も、法律に従って国家の情報活動に協力しなければならない」と定められています。


つまり、中国諜報員を日本大使館に入れるわけです。


もちろん、現地採用は世界中のどこでもやっていることですが、はたして中国における現地採用者に対して、明確で実効的なセキュリティクリアランスを適用するだけの仕組みが日本の外務省にあるのかどうか。もしかすると、仕組み以前に中国人スパイにセキュリティをかける気があるのかどうか。不安です。
現地採用者が使用するパソコンなどは大使館のネットワークにつながっていないのでしょうか? つながっているのだとすれば、中国サイバー軍特製の未知のbot(ウィルス)などを仕込まれたりすれば、大使館や外務省の情報は筒抜けになります。


※総領事は意識高い系

次の文章は、ある在中国総領事(日本人)の就任あいさつ文の抜粋です。外務省のHPに2023年の年末まで紹介されていました。(個人が特定されないように原文のキャプチャ画面の貼付けなどは致しません。)


「日中の交流は2000年以上、留学僧の空海が長崎から福建省赤岸村に上陸したのが804年、隠元大師が福州から長崎に渡航されたのが1654年、孫文氏の初来日が128年前の1895年、中華人民共和国の74年の歴史のうち日本との国交をもった時代は既に51年、そして改革開放とともに日中平和友好条約を締結し、今年締結45周年を迎えます。(中略)二千年の交流史こそ私達の永遠の基礎、私達の歩む一歩ずつが今後の日中関係の基石です。」
とあります。


皆さんは、これを読んで「素晴らしいお考えの総領事だ」と思うのでしょうか。
たしかに、字面は「友好的」で「未来志向」ですから、印象を以って物事を判断しようとする方にとっては、このあいさつ文に対して私が批判することに抵抗や嫌悪を感じられることかと思います。


※二千年の交流史などない

二千年を超える大昔から日本は「万世一系の天皇の治(しら)す国」でしたが、空海が渡ったという「中国」とやらは、当時の「唐」です。「唐」は今の中華人民共和国(中国)とは、まったく何の関係もありませんし、今の中国で「唐の時代は素晴らしかった」などと言おうものなら、おそらく中国人民警察によって逮捕されます。
隠元大師は「明」の人ですし、そのころは満州人(女真)による「清」が勃興していました。これらも中華人民共和国とは一切関係がありません。
孫文にいたっては中華民国(共和制)の建国の父などと呼ばれていますが、この中華民国を崩壊させ、孫文の中国国民党を、謀略と裏切りと虐殺によって台湾本島へ追い出したのが、まさに中国が英雄とたたえる毛沢東によってつくられた現在の中華人民共和国(共産絶対主義国家)です。


日本は中国との間に「二千年の交流史」などありません。
ユーラシア大陸の東の、”あのあたり” に存在していた国々と、各時代ごとに交流していたにすぎません。外務省の総領事が「ユーラシア大陸の東に存在していた国」をひとまとめにして「中国」と呼び、それを中国共産党の国家と混同されておられますが、中国共産党との交流はたったの45年で、その間、日本は幾度となく苦汁を飲まされて現在に至っています(*2)


「私達の歩む一歩ずつが今後の日中関係の基石」だそうですが、「基石」に「奇跡」を重ねてイメージしてしまうのは、かの総領事の意図ではなく、私のあまりにも過敏すぎる感性のためでしょうか。


それにしても能天気なものです。この領事も日本に帰ってくれば、いずれ天下りして平穏に人生をお過ごしになられるのでしょう。
あるいは、思わぬ出世に、浮かれた気分を隠す余裕もなかったのかもしれません。


※人間的感受性への疑念

同じ日本人が中国で不当に逮捕され、個人では為すすべなく苦境に陥っている。ご家族のご心配もいかばかりのものでしょう。「同胞の皆さんをなんとか助けてあげたい」という気持ちは浮かばないのでしょうか。そういった不遇の同胞への気持ちが、就任のあいさつ文に現れるのが、普通のまともで正常な人間の感情ではないでしょうか? この領事は、人の身になって考えたりする能力に欠けてらっしゃるのでしょうか。あるいはその事実すらご存じないのでしょうか? 
邦人の不当逮捕に打つ手立てもなく、ただただ見て見ぬふりをし、日々中国人と握手し笑顔で写真を撮る。尖閣海域での領海侵犯を毎日のように許し、EEZ内の中国ブイを放置し中国の顔色を窺っているのが、その「基石」なのだということなら、お願いですから、もう「日本人」と名乗ることをやめていただきたいです。


※外務省の明確な目的 「他国ファースト」

私が調べた限りですが、外務省には明確な目的があり、その目的に対してきっちりと成果をあげています。
それゆえ総理や大臣とは違い、外務省は無為無能ではないといえます。
外務省は、中国、北朝鮮、あるいは韓国や白人社会などの「他国の価値観」に重きを置き、その「他国の価値観に日本人を従わせることが日本の国益だ」と信じていらっしゃるのだと思います。


※一縷の希望

外務省は一行政機関にすぎません。
「日本の価値観外交の理念を大切にしたい」と思う方がいたとしても、相反する指示が政府からあったのなら、政府の指示に従わなければなりません。間違った政府の方針と、その理念との間で板挟みになって、苦悶する方も多いことだと思います。


ただ、こういった状況のなかでも、まったく希望がないわけではないと私は思っています。


いえ、政治家にではありません。
外務省の方々に関してです。
現任の金杉憲治 特命全権大使は、たいへん有能な方なのはまちがいありません。また、その外交における価値観におかれましても十分以上に信頼に値するものなのではないか、と私は感じています。


そして、政治家は国民次第です。





-----注釈ほか-----
(*1)これは私の旺盛な想像力による創作です。
『中国の観測ブイは閣議で撤去すると決まり、日本はご丁寧にも撤去前に中国に対し事前通告をしました。外務省(在中国大使)がオドオドしながら中国に撤去の旨を伝えると、中国のカウンターパートは激怒の様相で机をたたきながらこう言います。
「なんだと! この海域は中国のEEZだぞ! しかも長期間観測をおこなってきた実績もある。 お前たち(日本)もこれを長期間撤去することなく黙認していたではないか。言いかえれば実質的にこの海域の中国の海洋調査権を認めている! いまさら撤去するなど断じて認められない! それにこうやって中国に断りを入れてくること自体、ブイが中国のEEZにあるということの証ではないか!」
翌朝の朝日新聞の片隅には次のような記事が掲載されました。
<岸田総理はマスコミの質問に対して「日中両国との間でより有効な未来志向の関係を構築するために、さらなる「検討」を指示した」と答えました。>』
あるいは、マスコミから先にブイ撤去の報道が出たとしたらどうでしょう。
とたんに在中国大使が中国当局に呼び出されて「お叱り」をうけることになります。
日本の反日メディアは「中国を刺激するのはよくありません。何もしないのが一番日本にとって良いんです」などと自称専門家に発言させます(そういう人を選んで出演させている)。
さらに在中国日本人を反スパイ法で逮捕してみたり、尖閣海域への侵犯回数を増やしたり、国連で日本を非難する発言をしたりして、日本に圧力をかけることはもちろん、このブイの周りにも中国海軍と海警がウロウロし始めるのは目に見えています。
「いくらなんでも、中国や日本のメディアがそんなおかしなことをするわけがない」なんて思う人は、もう今の日本にはいないでしょう。


(*2)私はことさらに中国共産党を批判しますが、それは、中国共産党が嫌いという以前に、中国は日本の国益を大きく損なう相手だという認識があるからです。
中国共産党は、もともと別の民族の別の国家であった、モンゴルやウィグル、チベットなどにも進出し、それらの地域に住んでいた民族の言語をとり上げ、文化を廃し、従わなければ収容所に強制収容し、女性には子供が生まれないよう避妊手術を施したりしています。外務省のHPでは「価値観外交」を謳いながら、こういったジェノサイドをおこなう国家と未来を築こうとしています。在中国総領事がそう仰っています。
共産思想や左翼思想に個人の思想の自由などはありません。偽善的価値観を固定化し、それを強制し、逆らえば日本赤軍によるテルアビブ空港乱射事件 - Wikipediaや、中国であれば天安門事件の時のように罪なき人たちを無差別に殺戮します。それが左翼思想であり共産主義です。もちろん日本共産党も(最近はおとなしいですが)同様です。
前述の総領事のあいさつ文にもあった、中華人民共和国の「改革開放」と、それによる「日中平和友好条約」は、つまるところ外国資本を引き入れて、中華人民共和国に外国資本を取り込んでしまおう(実際に日本企業が中国から撤退する際に、資本を日本に持ち帰ることはできません)という、耳障りだけが良いアリジゴク的な中国の戦略です。
中国との貿易で日本が潤っていると思ってらっしゃる方には、それは誤解だと申し上げます。直近の日本の対中国の貿易赤字は38.7億ドル(5400億円)を超えています。一部の方は儲けているのかもしれませんが、全体でみると大赤字です。米ドルと違い、円は基軸通貨ではありませんから、赤字はすなわち痛手でしかありません。





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