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【鯖尾ノート】日本保守党 政策37.共同親権制度~

37.共同親権制度の導入(民間法制審案を軸に)


2024.4.5
日本では現在、離婚家庭における子供の親権については母親か父親のどちらかにだけ親
認められるという、単独親権制度となっています。
「母親か父親のどちらかに」と書きましたが、現実的に父親に親権が認められることはなく、「母親のDVが特に酷い場合」を除いては母親が単独親権を持つことになります。


たとえば、
「母子の住居に母親の彼氏と3人で同居していて、彼氏が子供に虐待をしていたとしても、裁判所は父親の親権を認めない」という例は沢山あるようです。
「母親の彼氏が子供を虐待死させた」などというニュースは年に何度も耳にしますが、この中には、「父親に親権を認めない」という原則が、「子供から逃げ場をとり上げる」という結果につながっている事例があると容易に想像できます。


「単独親権」と「共同親権」と、どちらがいいのかという議論をする場合に気をつけなければならないのは、「原則としてどちらがいいのか」というように、「原則」あるいは「一般的」という観点でとらえる必要があります。


子供にとってどちらがいいのかということは、もちろん「原則、共同親権」です。
「原則、子供から親をとり上げちゃダメ」だからです。
親のワガママはその次です。


以上、終わりです。
「原則共同親権」で結論が出ました。
単独親権は、子供から父親を奪う制度です。
殆どの先進国で共同親権が当然のように原則化されているのは、それが理由です。


「単独親権」を言う人は、例外的事例の世界でしか生きていない人(一般常識を無視する人)なのだと思います。他は利権がらみの屁理屈でしょう。


日本は、「原則、母親単独親権」ですから、子供から父親をとり上げるという、非人道的な制度設計になっています。


【共同親権法審議中?ー法務省のウソ】

共同親権の議論が高まっている中、法務省では共同親権制度導入のための法改正を目指しているようです。
政治と官庁がおこなう欺瞞については、このブログでうんざりするほど学んできましたが、果たしてこの法案はどうなんでしょうか。


「家族法制の見直しに関する要綱案」(令和6年1月30日)


この法務省の要綱案のポイントを鯖尾なりにまとめてみます。()は法改正による現実に想定される効果です。


・協議離婚の場合、父母の協議で単独親権か共同親権か決める。
(今まで通り)


・裁判となれば、裁判所がどうするか決める。
(裁判官は前例主義が基本なので、原則母親が親権者となる)


・子供が生まれる前に離婚したら、親権は原則母親にある。
(原則母親、今まで通り)


・父が認知した子に対する親権は母親にある。
(原則母親、今まで通り)




って、なんなんだこの法案は!?
ちっとも、原則共同親権になっていません。


財務省と違って、法務省はウソの程度が低すぎて、お話になりません。


さらに、DVを理由に単独親権を推奨する専門家やNHK他マスコミは、DVからの保護をいうくせに、単独親権によって逃げ場を失っている子供へのDVや虐待については全くスルーして関連付けを避けています。



【民間法制審案】

では、日本保守党の言う、民間法制審議会の共同親権についての法案はどんなものか紹介します。


それは、
「民間法制審案を勝手に応援する会」の意見書』として、法務省へ提出されているものです。


ここでは、次の通り、「原則共同親権」となるように法案の修正を促しています。
『父母の離婚の場合においては、父母の双方を親権者とすることを原則とし、やむを得ない事由がある場合に限り、家庭裁判所の許可により、父母の一方が親権を辞することができるものとする』


また、関連する法律についても、疎漏の無い修正意見が出されています。


素人の鯖尾でも、法務省案にこれらの修正を加えたほうが良いということがわかるのですが、法務省官僚にも正しい仕事ができない馬鹿が多いのでしょう。
東大法学部には「法の抜け穴の作り方ゼミ」というのがあるとか、ないとか・・



【共同養育支援法 全国連絡会】

共同養育支援法 全国連絡会の家族法制部会では、この共同親権の、正しい形での法整備を目指して活動しておられます。




【北村晴男弁護士の講演】

どうして共同親権制度が簡単に導入できないのか。
単独親権で起きている不幸な現実や、多くの問題点についてもお話しされています。



北村 晴男(民間法制審家族部会会長 弁護士)


動画で仰っている、
「国家の基本となる家族、親子の絆をどうやって守っていくのか」
というこのテーマは、政治家は勿論、親の我々も主体的に考えていく必要があることだと思いますし、子供自身にも考えさせるべきテーマだと思います。




【余談ですが・・】

結婚も離婚も、人生の選択の一つです。
選択というのは、「その選択の結果、みんなが今よりも幸せになる」というのが原則のはずです。


〇結婚=幸せになる
は当たり前でしょうが、


✖離婚=不幸になる
なら間違った選択です。


〇離婚=幸せになる
でないなら、離婚すべきではありません。
選択として誤った選択です。


結婚のときには必ず「幸せになろう」と言って、幸せになるための努力をしています。
これは当然です。
ですが、離婚するときにも「幸せになるために」と声に出して、相手に宣言しなければなりません。相手の幸せのために、相手にも宣言してもらわなければなりません。相手が不幸になると、その影が自分にもかかってしまいます。


不思議なことに、「幸せになるために○○しよう」を何度か口に出して宣言してみると、陰険な人を除いては、みんな幸せになろうと努力し始めます。
努力するのですから、当然幸せになります。(あ、陰険な人は別です)


これ実体験です。


鯖尾は離婚も経験していますが、子供たちも、前のパートナーも、今の家族も、みんな幸せになっています。


みんな幸せになろうと努力をしてきましたから。






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#日本保守党 #法務省 #政策 #共同親権 #民間法制審 #単独親権 #利権