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【鯖尾ノート】日本保守党 政策5.自衛隊法改正~

5.自衛隊法改正(在外邦人、日本協力者の救助を可能にする)

2023.12.4
「拉致被害者や、日本の安全保障に必要な活動に協力してくれた外国人を救助するため、他国に自衛隊を派遣して救助の任に当たらせることができるように法改正する」
自国民を救助するのは、国家として当たり前のことです。

日本の自衛隊は非常に優秀ですよね。
日々の活動にも敬意を感じています。
しかし、日本の法律は、概して日本人に薄情です。


在外邦人以外にも、「日本協力者の救助を可能にする」法改正が必要です。
過去に日本は、「米国のアフガニスタン撤退(2021.8)時に、日本大使館に協力してくれていた現地職員やそのほかの支援者たちを置き去りにした」という、日本協力者に対して非人道的な行為をとった経験があります。
日本に協力してくださっていた現地の方々は「異教徒に協力した」という罪で、イスラム主義組織タリバンに報復(逮捕・拘留・死刑・拷問・抑圧など)されている可能性は非常に高いと思われます。(日本以外の自由主義国家への協力者たちは、大使館員と同様に国外へ退避できている)
これが、「日本の平和憲法」の非人道性です。


また、これ以外にも、日本独自のインテリジェンス(諜報機関)を持つべきだ(重点政策項目7.「スパイ防止法」の制定、諜報専門機関の設置及び関連法整備)ということにも関連しています。
海外のインテリジェンス(諜報機関)などとの連携をとるためには、日本独自の情報網が必要です。そのためには少なからず在外外国人の協力を得る必要があります。いざというときに救助せず、見放すような国に協力する外国人がいるとすれば、それは二重スパイの可能性が高いでしょう。


この法律改正は憲法9条改正とともに、日本が信頼に足る人道国家として、かつ、自主独立を目指し、自由主義世界の平和と安全保障の一端を担える国家になるためには絶対にやらなければならない法改正だと思います。


さて、自衛隊法は、その第一条にあるように、「この法律は、自衛隊の任務、自衛隊の部隊の組織及び編成、自衛隊の行動及び権限、隊員の身分取扱等を定めることを目的とする」法律です。
最も肝となりそうな条文を抜き出し、下線を付してみました。


<以下抜粋>
(自衛隊の任務)
第三条 自衛隊は、我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たるものとする。
2 自衛隊は、前項に規定するもののほか、同項の主たる任務の遂行に支障を生じない限度において、かつ、武力による威嚇又は武力の行使に当たらない範囲において、次に掲げる活動であつて、別に法律で定めるところにより自衛隊が実施することとされるものを行うことを任務とする。


しかし、まどろっこしい。
一項はもっとシンプルにできると思いませんか?
たとえば、「自衛隊は、我が国の安全保障を維持することを主たる任務とし~」で良いのに、「平和と独立を守り」だとか、「安全を保つため」だとか、ただ勿体をつけているだけで、実効性のない文言が多い気がします。そして、そのわりには日本人の安全を守れないようにする足かせのような内容になっています。


2項以降では、1項以外で自衛隊ができることが明記してあります。


ところで、日本の法律は、ポジティブリスト制度をとっているらしいです。
ポジティブリスト制度とは、原則すべてを禁止し、OKなものだけを示すという方式をいうそうです。つまり、法律に書いてあることしかできません。
これとは反対に、ネガティブリスト制度というのもあります。これは、原則規制が無く、規制するものだけを定めるという方式です。


[ポジティブリスト:書いてあることだけできる
[ネガティブリスト:書いてあることだけできない


ポジティブリストだと、なにか即応が必要な想定外の事態が生じた場合などは、いちいち国会で法律を作ってからでないと対応できないので、対応が後手後手に回るということになります。また、あらかじめ想定できるようなことでも、法律改正が面倒なので、実際に事が起こるまで法改正ができていないということが往々にしてあるようです。
実際に、前述のアフガン撤退の件では、現地協力者を見捨てることになり、数年たった今になっても有効な法改正はできていません。
英米はネガティブリストを適宜採用しているらしい(本当かどうかは未確認です)ので、法令で定められている禁止事項以外は、やってもいいということになります。合理的でスマートで、現代的で当たり前のことに感じます。
「書いてあることだけしか、してはダメ」というのは、囚人とか、捕虜とか、そういった対象にあてはめる法律のように思います。
日本人は囚人ですか?
まさかモラルが低いとでも?


アフガンにおける日本協力者を見捨てたことを、私は今でも日本人として恥じていますし、そんな日本に恥辱を感じています。こんな法律は世界に誇れない。
日本がネガティブリストにしないのは「法に明記のないことをすることが悪い結果につながる可能性があるから、とりあえずポジティブリストにしておいて、じっくり冷静に考え議論してから法改正したほうが良い」というような理由からでしょうか。
そんなものは、事なかれ主義で利己主義的な屁理屈です。
東大法学部仕込みの屁理屈でしょうから、日本一の屁理屈であろうことは間違いありません。
いい加減、悪い慣習や前例主義はやめるべきです。


自衛隊法は第三条以外にも、「在外邦人、日本協力者の救助を可能にする」ために、大幅に修正する必要がありそうです。また、「防衛」という言葉を「安全保障」などという言葉に替えたりする必要もあるとおもいます。


実現までは長い道のりとなりそうですね。


【参考】<防衛省> なぜ、いま防衛力の抜本的強化が必要なのか

【防衛省職員が紹介】なぜ、いま防衛力の抜本的強化が必要なのか


https://www.mod.go.jp/j/policy/agenda/guideline/pamph/guidline_pamph_normal.pdf






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